経理マンのキャリアアップ方法
経理マンのキャリアアップ方法は、主に3つです。うまくやれば、いずれの方法でも年収1000万円は超えると思います。
- 35歳までに複数回転職してキャリアアップ
- 公認会計士・税理士など資格を取得してキャリアアップ
- 英文会計を学び、外資系企業でキャリアアップ
首都圏 に居住 | 地方に 居住 | 英語が 不得意 | |
1.35歳までに 複数回転職する | 〇 | 〇 | 〇 |
2.資格を取得する | 〇 | 〇 | 〇 |
3.外資系企業で働く | 〇 | × | × |
1と2はどこに住んでいようと可能です。
3の外資系企業でキャリアアップだけは、あなたが首都圏に住んでいて、かつ英語が得意でないと難しいでしょう。
35歳「転職限界説」
「35歳転職限界説」という言葉を聞いたことはありますか? 35歳を超えると企業の求人数がガクンを減って、キャリアアップの転職が難しくなることです。
昔から言われ続けていますが、この法則は、2022年の現在も有効で、経理職に限らずすべての職種に該当することです。たとえ「会計士や税理士」といった資格を持っていたとしても、キャリアアップの転職は40歳が限界でしょう。その先は、ほとんどがキャリアダウンの転職になります。
ごく稀にこの法則を打破する人もいますが、それは本当にレアなケースです。データを持っているわけではありませんが、たぶん転職者の5%くらいではないでしょうか。
だから「もっと大きなスケールの仕事がしたい」とか「年収を倍に増やしたい」といったキャリアアップの転職を目指すなら、35歳までにスケジューリングしなければなりません。
つまり「35歳の転職で入った会社がキャリアのピーク(終着点)」になります。あとは会社からリストラされないかぎり、そこで働き続けることになります。
ただしくスケジューリングしさえすれば、この方法で年収1000万円は十分に可能だと思います。ただし、転職してすぐに年収1000万円ではなく、その会社で働き続け、最終的に年収1000万円に到達するという意味です。
私の場合は「勉強嫌い」「地方在住」「英語が不得意」だったので、「2.資格を取得してキャリアアップ」と「3.外資系企業でキャリアアップ」は無理だったので、以下のように実行しました。
- 27歳で近所の会計事務所には入る(年収200万円)
- 30歳でトヨタの販売店に経理職で入社(年収400万円)
- 35歳で銀行系のリース会社に転職(年収600万円)
そのまま定年まで勤務予定(定年前に年収ほぼ1000万円に到達)
ポイントは「スケジューリング」と「転職目的」
就職や転職は、株式投資に近い感じがします。就職や転職をするときには、どの会社が将来大きく成長するか、また衰退していくかなど誰にもわかりません。
大企業 | ローリスク・ハイリターン (これも最近は怪しい) |
ベンチャー企業 と外資系企業 | ハイリスク・ハイリターン |
中企業 | ミドルリスク・ミドルリターン |
小企業 | ハイリスク・ローリターン |
公務員 | ノーリスク・ミドルリターン |
といった感じでしょうか。
このように、就職や転職を株式投資にみたてた場合、その原資が何になるかというと、それは「お金」ではなく「あなたの人生そのもの(時間)」が原資になります。
外資系と急成長企業がねらい目
外資系企業を急成長企業が狙い目だが……。